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  * IBM ServeRAID コマンドライン プログラム                          *
  * バージョン 3.10 日本語版                                         *
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  この README ファイルには、IBM ServeRAID IPSSEND および IPSMON
  コマンドライン・インターフェース・プログラムのインストール方法
  と始動方法が記述されています。

  IPSSEND および IPSMON は ServeRAID アダプター および コントロ
  ーラを管理するために使用する拡張コマンドライン・プログラムです。
  これらのユーティリティ・プログラムは IBM ServeRAID Command Line
  Programs Diskette で提供されます。  

     注:
     現在の ServeRAID ディスケットの説明 および 各バージョンで提供さ
     れている変更や新機能の詳細情報については、"IBM ServeRAID BIOS/
     Firmware Update Diskette" に含まれている README ファイルを参照
     してください。

  IBM ServeRAID および サーバー製品の詳細な情報については、
  http://www.pc.ibm.com/support を参照してください。


  _____________________________________________________________________
  目次
  ____

  1.0  IPSSEND および IPSMON プログラムについて
  2.0  IPSSEND および IPSMON のインストール
  ... 2.10  OS/2、Windows NT、NetWare 用 IPSSEND および IPSMON の
            インストール
  ... 2.20  DOS 用 IPSSEND のインストール
  3.0  IPSSEND および IPSMON 始動方法および使用方法
  ... 3.10  IPSSEND プログラムの始動
  ... 3.20  IPSSEND プログラムの使用
  ... 3.30  IPSMON プログラムの始動
  ... 3.40  IPSMON プログラムの使用
  4.0  IPSSEND および IPSMON の使用
  5.0  商標および特記事項


  ____________________________________________________________________
  1.0  IPSSEND および IPSMON プログラムについて
  _____________________________________________

  IPSSEND プログラムを使用すると、ServeRAID アダプター または
  コントローラの構成の表示、無効ドライブの再構築、論理ドライブ
  の初期化、論理ドライブの同期、などの機能を実行することができ
  ます。

  IPSMON プログラムを使用すると、ServeRAID アダプター または
  コントローラの無効ドライブ、事前障害分析(Predictive Failure
  Analysis, PFA)の警告、再構築オペレーション、同期、論理ドライ
  ブの移行の監視をすることができます。このプログラムは何らか
  の活動が起きると、メッセージをモニターに表示、ファイルに記録、
  または その両方 を行うことができます。

  下記のオペレーティング・システムで IPSSEND および IPSMON
  プログラムを使用することができます:  

  o   IBM OS/2 Warp Server および OS/2 LAN Server
  o   Novell NetWare 3.12、4.1X および 5.0
  o   Microsoft Windows NT

  IPSSEND プログラムは DOS でも使用できますが、DOS には ASPI
  マネージャーが必要となります。

  ____________________________________________________________________
  2.0  OS/2、Windows NT、NetWare 用 IPSSEND および IPSMON の
       インストール
  __________________________________________________________

  OS/2、Windows NT、NetWare でこれらのプログラムをインストール
  するには、以下の手順を行ってください:

  1.  サーバーを起動します。

  2.  オペレーティング・システムがロードされた後、IBM ServeRAID
      Command Line Programs Diskette をディスケット・ドライブに
      挿入します。

  3.  NetWare を使用している場合、ステップ 5 に進みます。Windows NT
      または OS/2 を使用している場合は、IPSADM ディレクトリをハー
      ド・ディスクに作成するために、オペレーティング・システムのコ
      マンド・プロンプトから次のように入力します:

        md c:\ipsadm

      注:

      a.  ここで、c は OS/2 または Windows NT がインストールされて
          いるドライブです。

      b.  管理/モニター プログラムがインストールされている場合、
          このディレクトリは既に作成されています。

  4.  Enter を押します。

  5.  IPSSEND.EXE (NetWare を使用している場合は IPSSEND.NLM) ファ
      イルをハード・ディスクにコピーするために、コマンド・プロンプ
      トで次のように入力します:

      o   OS/2 の場合:

            copy a:\os2\ipssend.exe c:\ipsadm

      o   Windows NT の場合:

            copy a:\nt\ipssend.exe c:\ipsadm

      o   NetWare の場合:

            copy a:\netware\ipssend.nlm c:\nwserver

          注:

          a.  ここで、a は ServeRAID ディスケットが挿入されているディ
              スケット・ドライブに割り当てられているドライブです。
             
          b.  ここで、c は OS/2、Windows NT、または NetWare がインス
              トールされているドライブです。

          c.  この説明では、NetWare が NWSERVER ディレクトリにインス
              トールされていると仮定しています。

  6.  Enter を押します。次に、IPSMON.EXE ファイルをハード・ディスク
      にコピーするために、コマンド・プロンプトで次のように入力します:

      o   OS/2 の場合:
            copy a:\os2\ipsmon.exe c:\ipsadm

      o   Windows NT の場合:
            copy a:\nt\ipsmon.exe c:\ipsadm

      o   NetWare の場合:
            copy a:\netware\ipsmon.nlm c:\nwserver

          注:

          a.  ここで、a は ServeRAID ディスケットが挿入されているディ
              スケット・ドライブに割り当てられているドライブです。
             
          b.  ここで、c は OS/2、Windows NT、または NetWare がインス
              トールされているドライブです。

          c.  この説明では、NetWare が NWSERVER ディレクトリにインス
              トールされていると仮定しています。

  7.  Enter を押します。IPSSEND および IPSMON プログラムの始動方法
      および使用方法については、第 3 章を参照してください。 


  2.20   DOS 用 IPSSEND のインストール
  ------------------------------------

  DOS で IPSSEND をインストールするには、以下の手順を行ってください:

  1.  IBM PC DOS/V を使用して、始動可能ディスケットを作成するために、
      ブランクのディスケットをディスケット・ドライブ A に挿入して、
      次のように入力します:

        format a: /s

  2.  Enter を押します。

  3.  IPSSEND.EXE ファイルを IBM ServeRAID Command Line Programs
      Diskette の DOS ディレクトリから始動可能ディスケットにコピ
      ーします。

  4.  ASPI デバイス・ドライバーを始動可能ディスケットにインストール
      するために、IBM ServeRAID Device Driver Diskette を挿入して、
      次のように入力します:
      
        a:\dos\uinstall

      注: CHEV US コマンドで DOS を英語モードに切り替えてから上の
          コマンドを入力してください。      

  5.  Enter を押します。Source Drive に a:\ 、Target Path に a:\ を
      指定し、画面の指示にしたがって、インストールを続行します。

  6.  始動可能ディスケットをディスケット・ドライブに挿入したまま、
      システムを再起動します。IPSSEND プログラムの始動方法および
      使用方法については、第 3 章を参照してください。


  ____________________________________________________________________
  3.0  IPSSEND および IPSMON の始動方法および使用方法
  ___________________________________________________

  この章には、IPSSEND および IPSMON プログラムの始動および使用に
  必要な情報を記述されています。


  3.10  IPSSEND プログラムの始動
  ------------------------------

  IPSSEND プログラムはオペレーティング・システムのコマンド・ライン
  から実行します。

  IPSSEND プログラムを始動するには、以下の手順を行ってください:

  o   OS/2 または Windows NT の場合:

      1.  次のように入力します:

          c:\ipsadm\ipssend

      2.  Enter を押します。

          注:    ここで、c は OS/2 または Windows NT がインストール
                 されているドライブです。
 
  o   NetWare の場合:

      1.  コンソールから次のように入力します:

            load c:\nwserver\ipssend

      2.  Enter を押します。

  o   DOS の場合:

      1.  作成した始動可能 IPSSEND ディスケットをディスケット・ドラ
          イブ A に挿入して、次のように入力します:

            a:\ipssend

      2.  Enter を押します。


  3.20  IPSSEND プログラムの使用
  ------------------------------

  コマンドライン・パラメータを指定せずに IPSSEND プログラムを実行す
  ると、使用可能な機能と機能固有のパラメータのリストが表示されます。
  すべての機能はコマンドを実行するために最小限のパラメータが必要と
  なります。機能を指定して必要なパラメータを指定せずに IPSSEND プロ
  グラムを実行した場合は、指定された機能に固有のヘルプが表示されます。


  3.30  IPSMON プログラムの始動
  -----------------------------
  IPSMON プログラムはオペレーティング・システムのコマンド・ライン
  から実行することができます。

  IPSMON プログラムを始動するには、以下の手順を行ってください:

  o   OS/2 または Windows NT の場合:

      1.  次のように入力します:

          c:\ipsadm\ipsmon

      2.  Enter を押します。

          注:    ここで、c は OS/2 または Windows NT がインストール
                 されているドライブです。

  o   NetWare の場合:

      1.  コンソールから次のように入力します:

            load c:\nwserver\ipsmon

      2.  Enter を押します。


  3.40  IPSMON プログラムの使用
  -----------------------------

  このモニター・プログラムを始動すると、すべての ServeRAID アダプ
  ター または コントローラが指定された状態かどうかポーリングをただ
  ちに開始します。モニターしている状態が検出された場合、プログラム
  はメッセージをモニターに表示、ファイルに記録、またはその両方を行
  います。

  IPSMON にはどこにメッセージを記録するかを指定するコマンドライン・
  パラメータがあります。ヘルプが必要な場合は "IPSMON -?" コマンド
  を入力して、使用できるパラメータのリストを表示してください。

  コマンドライン・パラメータを指定せずにこのプログラムを開始すると、
  IPSMON プログラムは IPSMON.LOG という名前のファイルにメッセージ
  を記録し、画面にはメッセージを表示しません。

  下記は IPSMON で使用可能なパラメータです:

  o   -F:FILENAME

      -f パラメータを使用すると、メッセージを記録するファイル名を
      指定できます。デフォルトのファイル名は IPSMON.LOG です。

  o   -S

      -s パラメータを使用すると、メッセージを標準出力(通常、モニ
      ター)に表示します。

  o   -?

      -? パラメータを使用すると、現在使用可能なパラメータのリストを
      表示します。

  IPSMON プログラムを始動後、プログラムは次のアクションが行われるま
  で ServeRAID アダプター または コントローラのポーリングを続けます:

  o   Windows NT または OS/2 の場合、Ctrl+C を押してプログラムを停止
      する。

  o   NetWare の場合、システムコンソールで "unload c:\nwserver\ipsmon" 
      と入力してプログラムを停止する。


  オペレーション中、プログラムは様々なメッセージを記録します。各メッ
  セージにはアラート・コードと位置指定子が含まれています。

  o   アラート・コードは、メッセージのタイプと番号で始まっています。
      例えば、INF、WRN、または CRT の後にメッセージ番号が続きます。

  o   位置指定子は、アラート・コードの後に続きます:

          A   は アダプター または コントローラ番号を示します

          SID は SCSI ID を示します (必要な場合のみ)

          C   は チャネル番号を示します (必要な場合のみ)

      例えば、CRTxxx:A2C3SID04 というメッセージは クリティカル状態
      (CRTxxx) がアダプター 2 (A2)、チャネル 3 (C3)、SCSI ID 4 (SID04)
      で検出されたことを示します。      

      IPSMON プログラムは、次のようなメッセージを状況によって記録します:

  情報メッセージ:
    <日付 と 時刻>  INF000:A1C-SID-- エラーは検出されていません。
    <日付 と 時刻>  INF001:A1C-SID-- 再構築が開始しました。
    <日付 と 時刻>  INF002:A1C-SID-- 再構築が完了しました。
    <日付 と 時刻>  INF003:A1C-SID-- 同期が開始しました。
    <日付 と 時刻>  INF004:A1C-SID-- 同期が完了しました。
    <日付 と 時刻>  INF005:A1C-SID-- 論理ドライブの移行が開始しました。
    <日付 と 時刻>  INF006:A1C-SID-- 論理ドライブの移行が完了しました。

  警告メッセージ:
    <日付 と 時刻>  WRN001:A2C3SID12 PFA エラーが検出されました。

  重要メッセージ:
    <日付 と 時刻>  CRT001:A3C2SID04 デッド・ドライブが検出されました。
    <日付 と 時刻>  CRT002:A1C-SID-- IOCTL コマンドに応答しません。


  ___________________________________________________________________
  5.0  商標および特記事項
  _______________________

   下記の用語は、米国 および その他の国における IBM Corporation の
   商標です:

   IBM      Netfinity   OS/2     ServeRAID


   Microsoft、Windows および Windows NT は Microsoft Corporation の商標
   または登録商標です。

   その他の 会社、製品 およびサービス名は、他社の商標 または サービス 
   マークです。

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      IBM DISCLAIMS ALL WARRANTIES, WHETHER EXPRESS OR IMPLIED,
      INCLUDING WITHOUT LIMITATION, THE IMPLIED WARRANTIES OF FITNESS
      FOR A PARTICULAR PURPOSE AND MERCHANTABILITY WITH RESPECT TO THE
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